19330711②致增田涉
330711②致增田涉
    七月四日の手紙いたゞきました。上海の寒暖計は室内七十度、室外七十七八度です。大作の絵は先に下さった南(?)より余程上手だと思ひます、御宅は実に善い風景な処に在るので何してそんなに上海へ行きたがてるのでしょう。
    木の実君の像を見れば一昨年にいたゞいたより、ずっと美しくなりましたと思ひます。
    併し其の「支那の兄さん」たる海嬰奴はいたづらで泣きはしないがさわぎます、幸に家にそ—居ないから有難い事、をば内山老板にたのんで出しました、昨年九月にうつしたもので丸三嵗の時のもの、倂し一番新らしいです、其P後は未取りません、其のと一所に本二冊送りました、つまらないもので金を拵らへる為めに出版したのです。又『支那論壇』一冊、其中に丁玲の事が書いて有ります。
    丁修人、丁休人も間違ひ、実は應修人と云ふのです。此の人、十年前杭州の湖畔詩社と云ふ文学集団の一員、詩人で曾て「丁九」と云ふ筆名を使た事有り、「丁九」と称するのは書き易い爲めです。
    私達は皆な元気です、が、内山書店にはあまり行きません。漫談の出来ないのは、残念だけれども、「ピストル」のたまがあたまの中に這入るともう一層残念だから。私は大抵家に居て悪口を書いて居ります。 草々頓首
迅 上 七月十一日
增田兄テ—ブル下
    御両親様、令夫人様、令嬢様にもよろしく
译文
    七月四日信收到。上海的寒暑表,室内七十度,室外七十七、八度。尊画已比过去给我的南画(?)好得多了。府上处在风景明丽之地,何以还那么念念于来上海?
    看到木家君的画像,我觉得比前年收到的照片美多了。
    但是她的“中国哥哥”海婴这小家伙却很淘气,虽然不哭,可是爱闹,值得感谢的是幸而不常在家。照片托内山老板寄上,是去年九月满三岁时照的,但这是最新的照片,此后还未照过相。照片和书两本一并寄上,书没有什么意思,是为卖钱出版的。又《中国论坛》一册,其中记有丁玲的事。
    丁修人、丁休人都错了,其实是应修人。此人是二十前杭州湖畔诗社那个文学集团的一员,是诗人,曾用“丁九”笔名,取名“丁龙”,以其容易写。
    我们都健康,但不常到内山书店去。不能漫淡,虽觉遗憾,但手枪子弹穿进脑子里,则将更遗憾。我大抵在家写些骂人的东西。 草草顿首
迅 上 七月十一日
增田兄桌下
    令尊令堂、令零售价及令媛均吉。
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