19321215致山本初枝

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    拝啓 先月の十日頃に北京へ一度行きました、母親が重病だと云ふ電報を受け取ったから。帰って医者に聞いて見たら胃加答児で大丈夫だと云ふ、そこで五六回の通弁の役をつとめて又上海へもどりました。上海へ帰ったら又もとの通りごたごたして居ります。母親は無論もうよくなって今は起きて居るそうです。北京は四年前とそう変り有りません、寒さはそうひどくもないが何んだか人にきびしい感じを与へます。手紙を書く時に使ふ箋紙を買って来、二箱を内山老版に頼んで送りました、歌を書くに丁度よいと思ひましたから、到達したか知ら?正路君に送る可き玩具をも気を附けて居ましたが適当なものを見つかりませんでした、別によい機会を狙ひませう。上海に帰ったら御手紙をいただきました。有難う存じます。井上紅梅氏からは其の訳した拙作を一册くれました。上海は未だそう寒くない。私は北京に十六日居、五回の演説をやり、教授達に頗るにくまれました。併しからだは達者です。あなたがた一家の健康を祈ります。 草々

鲁迅十二月十五夜

山本初枝夫人几下


译文
    拜启:上月十日前后,接到母病重的电报,到北京去了一趟。回去问医生,说是患胃炎,并不要紧,于是我当了五六次翻译后,回到上海。返上海后,又依然如故,忙忙乱乱。母亲的病,已经痊愈,据说现已起床走动了。北京同四年前无大变化,虽不太冷,却给人以沉寂的感觉。买来写信用的笺纸,已托内山老板送上两盒,想来你正可用来写诗歌,未知已收藏到否?也曾留意想买想玩具送给正路君,但没看到合适的,只好再候别的好机会了。回到上海就接到你的来信,谢谢。井上红梅氏送了我一本他翻译的拙作。上海还不太冷。我在北京呆了十六天,作了五次讲演,颇受教授们的憎恶。但是身体很好。祝全家健康。草草

鲁迅十二月十五夜

山本初枝夫人几下